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抄録
日本プライマリ・ケア連合学会東日本大震災支援プロジェクト (PCAT) は, 震災後半年を経過した2011年10月以降, 人口約1万人の気仙沼市本吉町で唯一の医療機関であり, 津波による被害を受けた気仙沼市立本吉病院へ, 11ヶ月間で後期研修医を中心とする10人の医師を派遣した. 指導体制は, 常勤医師1~2名による現地での指導に加え, テレビ会議システムを用いた複数の指導医 (家庭医, 内科医, 精神科医等) による振り返り会議を定期的に行った. 後期研修医は通常の外来診療に加え, 訪問診療や当直帯での救急診療にも従事した. そこでの医師たちの学びは「災害による健康への影響に関する学び」「地域の医療・介護ニーズの把握」「プロフェッショナリズムに関する学び」などであった. 後期研修医にとっては, 限られた資源の中において包括的・継続的ケアや地域志向ケア, 在宅ケアなどを経験できる研修となり, また被災した病院の体制再構築の過程に彼らも貢献した.
収録刊行物
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- 日本プライマリ・ケア連合学会誌
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日本プライマリ・ケア連合学会誌 38 (Supplement), 176-179, 2015
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680319445248
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- NII論文ID
- 130005075215
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- ISSN
- 21872791
- 21852928
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可