<b>アラルキル骨格を有するシアネート樹脂の合成と硬化物の物性評価 </b>

  • 大野  大典
    三 菱ガス化学㈱特殊機能材カンパニー研究開発センター
  • 片桐  誠之
    三菱ガス化学㈱天然ガス系化学品カンパニー 新潟研究所
  • 菅野  裕一
    三菱ガス化学㈱天然ガス系化学品カンパニー 新潟工場
  • 島  義和
    三菱ガス化学㈱天然ガス系化学品カンパニー 新潟研究所

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Synthesis of Cyanate Ester Resins with Aralkyl Structure and </b><b>Evaluation of Properties of Cured Resins </b>
  • アラルキル骨格を有するシアネート樹脂の合成と硬化物の物性評価
  • アラルキル コッカク オ ユウスル シアネート ジュシ ノ ゴウセイ ト コウカブツ ノ ブッセイ ヒョウカ

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抄録

骨格にアラルキル構造を導入したシアネート樹脂3 種を新たに合成し,硬化物の物性評価を行った。アラルキル骨格としては,フェノールフェニルアラルキル,フェノールビフェニルアラルキル,ナフトールフェニルアラルキルを評価した。結果,アラルキル骨格の導入により難燃性が高まり,硬化物が自己消火性を示すことが分かった。燃焼試験片は発泡が観察され,発泡断熱効果による自己消火性が発現したものと考えられる。ガラス転移温度は,アラルキル骨格中に剛直なビフェニル基,ナフチル基を導入することでフェニル基のみのアラルキル骨格と比較して高くなることが分かった。また,アラルキル骨格を有するシアネート樹脂はビスフェノールA 型シアネート,フェノールノボラック型シアネートと比べて低誘電正接,低吸水率を示した。

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