膵管内乳頭粘液性腫瘍に合併した同時性重複胆道系腫瘍の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- Intraductal papillary mucinous neoplasm associated with double synchronous neoplasm of the gallbladder and common bile duct
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抄録
症例は80歳代女性.黄疸を主訴に当院を紹介受診した.腹部CTで中部胆管の狭窄と膵頭部に嚢胞性病変を認めた.ERCPで嚢胞は主膵管との交通を示し,膵液細胞診の結果はclass II,胆汁細胞診の結果はclass III(adenocarcinomaの疑い)であった.以上より胆管癌と膵管内乳頭粘液性腫瘍と診断し手術を施行した.開腹したところ胆嚢は底部を中心に漿膜まで白色調変化と壁硬化を呈していたため術中迅速診断に提出したところadenocarcinomaと診断された.膵頭十二指腸切除術と拡大胆嚢底摘出術を施行し,最終的に切除標本の病理学的検査で確定診断を得た.今回われわれは膵管内乳頭粘液性腫瘍に胆管癌と胆嚢癌の同時性胆道系重複癌を合併した極めて稀な症例を経験したので報告する.
収録刊行物
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- 胆道
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胆道 29 (2), 292-299, 2015
日本胆道学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679327298304
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- NII論文ID
- 130005078012
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- ISSN
- 18836879
- 09140077
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可