書誌事項
- タイトル別名
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- A Rare Complication after Tricuspid Annuloplasty
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抄録
症例は83歳女性.僧帽弁閉鎖不全症(mitral valve regurgitation ; MR)による心不全のため前医より紹介された.僧帽弁置換術(mitral valve replacement ; MVR),三尖弁輪形成術(tricuspid annuloplasty ; TAP)を施行した.術直後は良好な経過であった.術後7日目から心不全症状を認め,心エコーで重症大動脈弁閉鎖不全(aortic valve regurgitation ; AR)を指摘された.心不全症状の悪化を認めたため,術後13日に再手術を施行した.術中所見では,三尖弁輪前尖,中隔尖交連部に刺入した弁輪形成の1糸が大動脈弁の無冠尖(non coronary cusp ; NCC)-右冠尖(right coronary cusp ; RCC)交連部直下を貫通しており,ARの原因となっていた.この糸を抜去した後,生体弁を用いて大動脈弁置換術(aortic valve replacement ; AVR)を施行した.再手術後の経過は良好で術後22日目に退院となった.
収録刊行物
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- 日本心臓血管外科学会雑誌
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日本心臓血管外科学会雑誌 44 (3), 170-172, 2015
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204706585600
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- NII論文ID
- 130005078173
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- ISSN
- 18834108
- 02851474
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可