Common urogenital sinusと診断した犬の1例

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タイトル別名
  • Common Urogenital Sinus in a Dog
  • Common urogenital sinus ト シンダン シタ イヌ ノ 1レイ

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抄録

6カ月齢,未避妊雌,体重1.46kgのパピヨンが持続性尿失禁を主訴に麻布大学附属動物病院を受診した.初診時の尿検査,経膣尿道造影検査より細菌性膀胱炎,尿道括約筋収縮不全,膣・子宮欠損症が疑われた.尿失禁に対し内科的治療を行ったものの,症状の改善が認められなかったため,外陰部からの内視鏡検査と試験開腹を実施した.左右子宮角は膀胱頸部背側に開口し,左右子宮角と合流した尿道は単一の管腔構造として外陰部に開口していた.これら術中の所見より本症例をcommon urogenital sinusと診断した.その後,尿失禁症状改善のため尿道縫縮術を実施したところ,術後より失禁症状の改善を認め,良好な経過を辿っている.

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