大豆油粕主体飼料へのタウロコール酸およびタウリンの添加がマダイの生理障害に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Supplemental Effect of Cholyltaurine and Taurine to a Defatted Soybean Meal-based Diet on Hepatopancreatic Histology in Red Sea Bream <I>Pagrus major</I>
  • ダイズ アブラカス シュタイ シリョウ エ ノ タウロコールサン オヨビ タウリン ノ テンカ ガ マダイ ノ セイリ ショウガイ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

大豆油粕主体飼料(SBM)を給与したマダイで生じる成長不良や生理障害に対するタウロコール酸(C-tau)の添加効果および C-tau とタウリンの両添加による効果について検討した。SBM 区では,飼育成績の低下ならびに肝膵臓での肝細胞の萎縮,膵臓外分泌部の腺細胞の萎縮,チモーゲン顆粒および血管内での赤血球数の減少が認められた。C-tau を添加した飼料区では,肝臓組織の萎縮変性に改善が認められ,タウリンを添加した飼料区では飼育成績の改善が認められた。C-tau とタウリンの双方を添加した飼料区では飼育成績および膵臓外分泌部における組織変性の改善が認められ,肝臓組織では FM 区と同等の組織像を示した。以上のことより,SBM 主体飼料給与時のマダイで生じる成長不良および肝膵臓組織の変性の軽減には C-tau とタウリンの添加が有効である。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 62 (2), 137-146, 2014

    日本水産増殖学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ