上大静脈,肺静脈の収縮と電気現象:心房細動温故知新

書誌事項

タイトル別名
  • Contraction and Electrical Properties of Venae Cavae and Pulmonary Veins Proximal to the Heart : Insight into the Cause of Atrial Fibrillation

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抄録

心房細動の原因として,肺静脈内の心筋から生じる局所放電が強くかかわっており,同部が高周波カテーテルアブレーション治療のよい対象であることはよく知られている.われわれは1960年代に,ウサギの大静脈,マウスの肺静脈には心房から伸びた心筋が進入していることを突きとめ,そこからの収縮や細胞内活動電位を記録している.興奮伝播ならびに組織学的検討の結果,これら静脈内に存在する心筋線維の自発放電(多くは撃発活動)が,頻拍性心房不整脈の原因となりうることを指摘した.

収録刊行物

  • 心電図

    心電図 31 (5), 523-533, 2011

    一般社団法人 日本不整脈心電学会

参考文献 (11)*注記

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