脳卒中発症後の失調症状に対し, ロボットスーツHALを用いたリハビリテーションが効果的であった3症例

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  • Three Cases with Ataxic Gait Disorder improved by using a Hybrid Assistive Limb Robot Suit

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抄録

 われわれは, 脳卒中による失調症状を呈した3人の患者 (失調性片麻痺およびワレンベルグ症候群) に対しロボットスーツHALを用いたリハビリテーションを行い, 良好な結果を得たので報告する. 症例1は慢性期の失調性片麻痺, 症例2, 3は急性期のワレンベルグ症候群の患者であった. HAL装着下での訓練を症例1は12回, 症例2は5回, 症例3は6回行った. 当院での訓練方法としては, HAL装着下でまず立位訓練を行い, 直後に歩行訓練を行った. 10m歩行においては歩行時間が短縮するなどの改善が得られた. また, 数回の訓練後に行った重心動揺計による測定では, 立位での重心動揺が減少した. ロボットスーツHALは, 脳卒中の失調症状に対する歩行訓練に有用であることが示唆された.

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