超高齢者の胸部大動脈瘤破裂に対してステントグラフト内挿術を施行した1 例

DOI
  • 大久保 由華
    新潟県立新発田病院心臓血管外科・呼吸器外科
  • 竹久保 賢
    新潟県立新発田病院心臓血管外科・呼吸器外科
  • 島田 晃治
    新潟県立新発田病院心臓血管外科・呼吸器外科
  • 保坂 靖子
    新潟県立新発田病院心臓血管外科・呼吸器外科
  • 大関 一
    新潟大学大学院医歯学総合研究科呼吸循環外科学分野
  • 岡本 竹司
    新潟県立新発田病院心臓血管外科・呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Endovascular Repair for Thoracic Aortic Aneurysm Rupture in an Old Patient

この論文をさがす

抄録

要旨:超高齢者の胸部大動脈瘤破裂(rTAA)に対してステントグラフト内挿術(TEVAR)を施行し良好な結果を得ることができた.症例は96 歳女性.胸痛が持続し救急搬送され,当院救急外来にて造影CTを施行した.遠位弓部瘤破裂,左胸腔に多量の胸水および血腫を認めた.準緊急でTEVAR を施行し,同時に左胸腔にトロッカー挿入しドレナージを行った.第16 病日に小開胸による血腫除去術を行うことで呼吸状態も良好となり,第41 病日にリハビリ目的に転院となった.超高齢の開胸手術が高リスクの症例に対してTEVAR は救命において有効な治療戦略の一つである.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ