プリオン蛋白遺伝子のコドン180と232にdouble mutationをみとめたCreutzfeldt-Jakob病の1例

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タイトル別名
  • A case of Creutzfeldt-Jakob disease with a double mutation (V180I/M232R) in the <i>PRNP</i> gene

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抄録

症例は74歳男性.構音障害,歩行障害で発症し,頭部MRI検査,髄液検査の結果からCreutzfeldt-Jakob病(CJD)と診断した.遺伝子検査でV180I変異およびM232R変異の複合ヘテロ接合性変異をみとめた.V180I変異は緩徐進行性であり,ミオクローヌスやPSDの出現が低頻度で非典型的な経過をたどることが多い.M232R変異は急速進行性の孤発性CJDに似た経過をたどるものと,緩徐進行性で非典型的な経過をたどるばあいとがある.V180I変異とM232R変異の複合ヘテロ接合性変異はこれまでに4例の報告があるが,いずれも緩徐進行性の経過をたどっており,本例も同様であった.

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