交互配列磁場を用いたマイクロチップ電磁泳動による微粒子の連続分離

  • 飯國 良規
    名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻
  • 福井 優悟
    名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻
  • 北川 慎也
    名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻
  • 大谷 肇
    名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Microchip Electromagnetophoresis with Staggered Magnetic Field for Continuous Separation of Micro-particles
  • コウゴ ハイレツ ジバ オ モチイタ マイクロチップ デンジ エイドウ ニ ヨル ビリュウシ ノ レンゾク ブンリ

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抄録

液中のマイクロメートルサイズの微粒子を連続的に分離,回収を行う交互配列磁場を用いたマイクロチップ電磁泳動法を開発した.本法は,磁場と電流を互いに直交方向に印加した際に生じる電磁泳動とマイクロチップを組み合わせた新規な手法である.入口を一つ,出口を二つ持つY字型マイクロ流路に対して極性の異なる二つの磁場を局所的に印加する交互配列磁場により,流路上流の電磁泳動で流路に導入された微粒子の位置的分散の絞り込みを,下流の電磁泳動で泳動速度差により微粒子を異なる出口において回収を行うことで連続的かつ高精度な分離が可能である.本法を用いて粒径3及び6 μmのポリスチレンラテックス(PS)粒子のサイズ分離を行い,これらの粒子の完全分離を達成した.さらに,粒径が同程度である6 μmのPS粒子とイースト菌の異種間分離を試みた結果,高効率な分離が可能であり,本法が微粒子分離法として有効であることが示された.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 64 (6), 451-460, 2015

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (1)*注記

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