フェントン型反応を用いた電解フローセル反応器の促進酸化性能に及ぼす運転操作因子の影響

  • 中村 優
    龍谷大学大学院理工学研究科環境ソリューション工学専攻
  • 岸本 直之
    龍谷大学理工学部環境ソリューション工学科
  • 加藤 昌明
    ペルメレック電極株式会社岡山事業所
  • 大津 秀緒
    ペルメレック電極株式会社岡山事業所

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Operating Factors on Advanced Oxidation Performance of an Electrochemical Flow Cell Using a Fenton-type Reaction
  • フェントンガタ ハンノウ オ モチイタ デンカイ フローセル ハンノウキ ノ ソクシン サンカ セイノウ ニ オヨボス ウンテン ソウサ インシ ノ エイキョウ

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抄録

二価鉄イオン(Fe2+)と次亜塩素酸(HOCl)のFenton型反応を利用した電解フローセル促進酸化反応器を製作し,処理に及ぼす運転操作因子の影響を評価した。その結果,本処理法においてはFe2+とHOClの生成速度バランスが反応器全体の電流効率を高める上で重要であることが明らかになった。電極面流速の増大は拡散による物質移動を促進することにより,電流効率を向上させるが,必要以上に大きくすると,対極における逆反応を誘起し,電流効率を抑制することがわかった。初期鉄濃度もカソードにおけるFe2+生成を促進し,電流効率向上に有効であるが,27.5 mM以上になるとカソードへの褐色付着物生成により電流効率が低下した。電流密度は高くするとHOClの生成が促進され,低くすると相対的にFe2+の生成が促進された。そのため,アノード/カソード面積比を小さくすることにより,電流効率を向上させることが可能であった。

収録刊行物

  • 水環境学会誌

    水環境学会誌 38 (4), 93-99, 2015

    公益社団法人 日本水環境学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (3)*注記

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