NMOとMSの鑑別最前線

DOI
  • 森 雅裕
    千葉大学大学院医学研究院 神経内科学

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タイトル別名
  • Discrimination between Neuromyelitis Optica and Multiple Sclerosis: an update

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抄録

MSとNMOは大きく病態が異なることが,ここ10年余で明らかにされた.さらにその病態の差を反映したと思われる疫学,症候,検査,治療効果の差異があることも明らかになっており鑑別に有用である.鑑別における最も有用な検査は抗AQP4抗体測定と頭部・脊髄MRI検査であり,全て行うことが望まれる.また,アストロサイト障害を反映する髄液GFAP,抗AQP4抗体産生に関与すると考えられている髄液IL-6の上昇はNMO診断を支持する所見となるので,視神経炎再発であっても鑑別が難しい場合には髄液検査も考慮する必要がある.

収録刊行物

  • 神経眼科

    神経眼科 32 (2), 120-127, 2015

    日本神経眼科学会

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