椎骨動脈解離によりOpalski症候群を呈した1例

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  • Opalski syndrome caused by vertebral artery dissection

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抄録

52歳男性.突然の後頭部痛を自覚した数日後の起床時より,嘔気と浮動性めまいをきたし,救急搬送された.神経所見上,右Horner徴候,右上下肢の運動失調,右顔面および左半身の温痛覚低下,および右下肢主体の錐体路徴候をみとめた.頭部MRI画像では延髄下部右外側に急性期梗塞巣を,右椎骨動脈には狭窄や壁内血腫を同定した.以上より,右椎骨動脈解離にともなうOpalski症候群と診断した.一般的に,錐体交叉は延髄下部から頸髄上部の移行部であるとされているが,本症例においては,通常よりも高位で錐体交叉が生じているものと考えられた.

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参考文献 (2)*注記

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