触知不能肺野末梢病巣に対して血管ハイブリッド手術用X線撮影装置を用いた術中マーキング法

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タイトル別名
  • Intraoperative marking of an impalpable pulmonary nodule using the Hybrid OR System

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抄録

術前検査で触知不能と予測される肺野末梢小型結節影に対して,我々はハイブリッド手術用X線撮影装置を使用して術中にその局在を確認する方法を行ってきたので報告する.Allura Xper FD20撮影装置とマグナス手術台を融合させたシステムを使用した.2013年7月より約1年間に17症例19病巣に対して本法を施行した.結節のサイズは3-20 mm,病巣指摘率は100%,最終病理診断は原発性肺癌8病巣,転移性肺腫瘍9病巣,良性2病巣であった.手術専用ベッドとリンクすることによって側臥位固定が安定し,肺尖部から肺底部までスキャン可能で,被曝線量に関する検討でも許容可能な範囲であった.この方法は空気塞栓などの重篤な合併症を回避でき,全ての手技が手術室で完遂でき,追加切除にも対応可能であり,今後期待できる方法であると考えられた.

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