書誌事項
- タイトル別名
-
- Outcomes of video-assisted thoracoscopic surgery for acute empyema in 35 patients: Hypoalbuminemia may be a predictor of postoperative complications
この論文をさがす
抄録
急性膿胸に対する胸腔鏡下手術は低侵襲で安全性が強調される報告が多いが,適応拡大に伴い,全身状態不良な患者においては合併症,死亡率ともに高いことが示唆されている.2011年1月からの3年間に当院で肺炎後の急性膿胸に対して35例の胸腔鏡下手術を施行し,術後合併症は10例(29%)で,在院死は3例(8.6%)であった.術後合併症に与える術前の因子を検討したところ,術前の血清アルブミンの最低値が合併症群2.4±0.4 g/dlで非合併症群の2.9±0.6 g/dlよりも有意に低く(p=0.012),また,PS0-2の患者よりPS3-4の患者が合併症を高率に発症していた(p=0.002).ROC曲線からはアルブミンのカットオフ値を2.5 g/dl以下にすると感度84%,特異度80%で合併症発生予測が可能であった.今後,合併症危険群を術前に判断し,それに応じた治療戦略を考慮する必要があると思われた.
収録刊行物
-
- 日本呼吸器外科学会雑誌
-
日本呼吸器外科学会雑誌 29 (5), 559-565, 2015
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204361149056
-
- NII論文ID
- 130005090330
-
- ISSN
- 18814158
- 09190945
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可