腸管切除を要する絞扼性イレウスの予測

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タイトル別名
  • Prediction of Strangulated Obstruction Requiring Partial Resection of Small Intestine due to Severe Ischemia
  • チョウカン セツジョ オ ヨウスル コウヤクセイ イレウス ノ ヨソク

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抄録

虚血により腸管切除を必要とする絞扼性イレウスを術前に予測することを目的とし絞扼性イレウスと診断された36例を対象に,腸管切除,非切除群間で,背景因子,バイタルサイン,血液検査,腹水・拡張腸管内容CT値について比較した.この結果,統計的に有意と判定された拡張腸管内容CT値・CRP値・Alb値の3因子を用いてロジスティック回帰分析を行い,腸管切除を要する絞扼性イレウスの判別式を求めた.本判別式に従えばsensitivityは78.6%,specificityは86.4%,正診率は83.3%であった.次に,別の絞扼性イレウス17例および他院の25例を対象に腸管切除予測と実際の結果を比較した.その結果,sensitivityは各々100,60%,specificityは80,90%,正診率は86.7,72%であった.絞扼性イレウスにおける腸管切除の必要性を予測する上で有用であることが示唆された.

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