脳静脈血栓症の症例経験と病態についての検討

• 森﨑 雄大

  大阪警察病院脳神経外科

• 輪島 大介

  大阪警察病院脳神経外科

• 明田 秀太

  大阪警察病院脳神経外科

• 米澤 泰司

  大阪警察病院脳神経外科

• 中川 一郎

  奈良県立医科大学脳神経外科

• 中瀬 裕之

  奈良県立医科大学脳神経外科

書誌事項

タイトル別名

• Two cases reports and pathophysiology of cerebral venous thrombosis

抄録

要旨 【はじめに】脳静脈血栓症は脳静脈の閉塞に伴い脳出血や静脈性脳梗塞を発症するが，急性期診断を行い治療経過を報告したものは少ない．今回，我々は連続2 症例の急性期症例を経験し考察を加えて報告する．【症例】1：79 歳女性．突然の意識消失で受診．脳血管撮影検査で左S 状静脈洞とvein of Labbe 閉塞を認め抗凝固療法を行い症状改善を認めた．2：48 歳男性．突然の左上肢麻痺が出現し受診．脳血管撮影にて上矢状静脈洞閉塞を認め抗凝固療法を行い症状改善を認めた．【考察】脳静脈血栓症の基礎研究では梗塞病変周囲penumbra 類似病変の救済の可能性があり，急性期での診断と治療が重要である．T2＊での閉塞静脈洞の低信号所見が急性期診断に有用であり，急性期に抗凝固療法を行った．【結語】脳静脈洞血栓症においては急性期早期診断と治療を行うことが重要と考えられ，T2＊画像での低信号所見は有用と考えられた．

収録刊行物

• 脳循環代謝（日本脳循環代謝学会機関誌）

  脳循環代謝（日本脳循環代謝学会機関誌） 26 (2), 33-37, 2015

  日本脳循環代謝学会

キーワード

• 脳静脈血栓症
• 脳梗塞
• 静脈血栓モデル

詳細情報

• CRID: 1390282680733356032
• NII論文ID: 130005093698
• DOI: 10.16977/cbfm.26.2_33
• ISSN: 21887519
• ISSN: 09159401
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/cbfm/26/2/26_33/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2016292569
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可