脳循環代謝の分子イメージング:<sup>15</sup>O 標識ガスPET からグリア細胞PET イメージングまで

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  • Molecular imaging of cerebral blood flow and metabolism: from <sup>15</sup>O-labeled gas PET to glial cells PET imaging

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抄録

要旨 15O 標識ガスPET は臨床で20 年以上に渡って用いられており,Powers によるStage 分類が基本的な理論背景として広く普及している.しかし,実際の臨床ではこの分類に当てはまらない症例も少なからず存在し,特にAcetazolamide 負荷後の盗血現象についてまとまった報告はなかった.我々は盗血現象を認める領域をまとめて評価した結果,Powers 分類にてStage I あるいはStage II の領域に加えて,今まで報告されていない血流の高い領域が含まれることが明らかになった.さらに我々は小動物における15O ガスPET による脳血流・酸素代謝の定量手法を確立し,脳虚血モデルにおいて酸素摂取率の上昇をイメージングで捉えることに成功した.今後,様々な病態モデルでの脳循環代謝の評価に15O ガスPET さらにはグリア細胞のPET イメージングを用いることで,臨床における病態と比較する架け橋になることが期待される.

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