リウマチ性疾患患者の医療費構造

DOI
  • 鏑木 誠
    東邦大学医学部医学科内科学講座膠原病学分野
  • 楠 芳恵
    東邦大学医学部医学科内科学講座膠原病学分野
  • 村岡 成
    東邦大学医学部医学科内科学講座膠原病学分野
  • 川合 眞一
    東邦大学医学部医学科内科学講座膠原病学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Medical expenses in patients with rheumatic diseases: comparison among outpatients

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抄録

目的:リウマチ性疾患患者における,医療費自己負担の実態を明らかにする.<br> 方法:2009年11月2日より12月28日の間に当診療科外来を受診した患者に連結不可能匿名化アンケート調査を行った.<br> 結果:729例のアンケートが回収された.内訳は関節リウマチ(RA)360例,全身性エリテマトーデス112例,強皮症60例,シェーグレン症候群36例,多発性筋炎・皮膚筋炎28例,混合性結合組織病22例,リウマチ性多発筋痛症27例,血管炎症候群22例,ベーチェット病16例,その他44例であった.月額医療費(病院+院外薬局の支払い)の全体の自己負担額平均は15.9±27.4(SD)千円であった.RA患者は他の疾患と比較し有意に平均月額医療費が高額であった.原因として,RAでは生物学的製剤が高額である事に加え,非RA疾患の多くが特定疾患として公的自己負担補助制度を受けている事が関係していた.<br> 結論:RA患者の経済的負担は大きく何らかの医療費自己負担軽減策を行うべきである.

収録刊行物

  • 臨床リウマチ

    臨床リウマチ 24 (3), 199-205, 2012

    一般社団法人 日本臨床リウマチ学会

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