CEA,SCCが異なった変動を示した乳腺扁平上皮癌の1再発例

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  • A Case of Squamous Cell Carcinoma of the Breast Showing Different Change between CEA and SCC After the Recurrence of the Cancer

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抄録

混合型乳腺扁平上皮癌に対し,胸筋温存乳房切除術を施行した.10カ月後に胸骨傍リンパ節から胸壁外に突出する腫瘤として再発し,放射線治療が奏効した.以後Docetaxel,Bisphosphonate,Low dose FP療法,S-1療法などを行ったが骨,肺,リンパ節,腎転移のため癌死した.放射線治療,S-1は,前後でCEAは上昇している一方,SCCが著明に減少しており扁平上皮癌成分に有効であったと考えられる.放射線治療はリンパ節転移に,またS-1は肺転移と一部のリンパ節転移に対して有効であった.以上より腺癌と扁平上皮癌成分とは異なった治療感受性と再発形式を示す可能性が示唆された.

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