頭蓋底脊索腫に対する重粒子線 (炭素イオン線) 治療

  • 長谷川 安都佐
    放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院
  • 小藤 昌志
    放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院
  • 高木 亮
    放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院
  • 長縄 憲亮
    放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院
  • 伊川 裕明
    放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院
  • 岸本 理和
    放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院
  • 辻 比呂志
    放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院
  • 鎌田 正
    放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院

書誌事項

タイトル別名
  • Heavy Ion (Carbon Ion) Radiotherapy for Skull Base Chordomas

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抄録

 頭蓋底部の脊索腫は胎生期の脊索の遺残組織より発生するまれな腫瘍である. 治療の第一選択は手術だが, 重要臓器と近接している場合, 完全摘出は困難である. このような症例に対して, 術後放射線治療が行われる. <br> 放射線医学総合研究所では1994年から重粒子線 (炭素イオン線) 治療が開始された. 炭素イオン線はほかのイオン種や光子線と比較して, 強い生物学的効果と良好な線量分布を併せ持つ. そのため, 放射線抵抗性腫瘍に対する効果が確認されている. 1995年5月~2012年1月まで, 50例の頭蓋底脊索腫に対して炭素イオン線治療が行われた. 本稿では, 放射線医学総合研究所で炭素イオン線治療が行われた頭蓋底脊索腫の成績について概説する.

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