遺残坐骨動脈を合併したLeriche 症候群に対する1 手術例

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  • A Case of Leriche Syndrome with Persistent Sciatic Artery as Collateral Pathway

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抄録

要旨:今回われわれは非常に稀な遺残坐骨動脈とLeriche 症候群の合併例に対する1 手術例を経験したので報告する.症例は60 歳,女性.両下肢の間欠性跛行を認めていた.Ankle-brachial pressure index(ABI)は右0.49,左0.48 であった.造影CT 検査,血管造影検査で腎動脈直下大動脈から両側総腸骨動脈の閉塞病変を認めLeriche 症候群と診断した.末梢はさまざまな側副血行路から造影されたが左側に遺残坐骨動脈を認め,この動脈から膝窩動脈および下腿3 分枝が造影されており,大腿動脈は低形成であった.手術は腹部大動脈-両側大腿動脈バイパス術に加え,左大腿動脈-膝窩動脈バイパス術を行った.術後は症状の著明な改善を認め,ABI は右0.97,左0.98 と改善した.

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