腹腔鏡下幽門側胃切除術を行った胃glomus腫瘍の1例

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タイトル別名
  • A Case of Glomus Tumor of the Stomach Resected by Laparoscopic Distal Gastrectomy
  • 症例 腹腔鏡下幽門側胃切除術を行った胃glomus腫瘍の1例
  • ショウレイ フククウキョウ カ ユウモンガワ イ セツジョジュツ オ オコナッタ イ glomus シュヨウ ノ 1レイ

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抄録

症例は37歳,男性.検診を契機に胃前庭部の粘膜下腫瘤を指摘された.経過観察中に腫瘤は軽度増大傾向を認めたほか,超音波内視鏡上低エコー腫瘤であったものから内部不均一な高エコー腫瘤へと変化を認めた.生検を施行するも診断がつかず,診断と治療を兼ねて外科的切除の方針となった.腫瘤が幽門輪に近接していたことから腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行,病理所見から胃glomus腫瘍と診断した.胃glomus腫瘍は稀な疾患であり術前診断は困難とされるが,発生部位は胃のL領域が大部分を占めており,また,腫瘍が血管に富むことから造影CTにおいて強い造影効果を有する等の特徴を持つ.これら画像的特徴の理解は胃粘膜下腫瘍の鑑別診断を助け,適切な治療方針の決定に寄与するものと考える.

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