加齢による嚥下障害のメカニズムと対応

• 田中（西窪） 加緒里

  愛媛大学医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名

• Etiology and Clinical Management of Aging-Related Dysphagia
• ―いつまでもおいしく食事をとるために―
• —An Effort to Render Eating Enjoyable Again—

抄録

わが国においては超高齢化社会が年々進んでおり，嚥下障害は社会的にも大きな問題になっている．嚥下障害が発症すると，体重減少，免疫能・治癒能低下，生きる意欲の低下などの老年症候群が進行してさらに嚥下機能が低下するという悪循環に陥ることも少なくない．本稿では加齢による嚥下機能変化について，咽喉頭の局所性変化および代表的な全身性変化からの影響について述べた．特に咽頭期では，嚥下反射惹起の遅延，嚥下運動量の変化，食道入口部開大制限が生じる．これらの予防法としては，感覚刺激を目的とした薬物療法や嚥下関連器官の機能訓練が有用と考えられる．

収録刊行物

• 音声言語医学

  音声言語医学 56 (3), 257-261, 2015

  日本音声言語医学会

キーワード

• 加齢
• 嚥下反射惹起
• 食道入口部
• 喉頭挙上

詳細情報

• CRID: 1390001204900173056
• NII論文ID: 130005095248
• DOI: 10.5112/jjlp.56.257
• ISSN: 18843646
• ISSN: 00302813
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp/56/3/56_257/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015356079
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可