カラーコードを用いた血糖自己測定により血糖改善を認めた患者の特徴:Color IMPACT試験後解析

DOI HANDLE オープンアクセス
  • 西村 亜希子
    京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
  • 原島 伸一
    京都大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌・栄養内科学
  • 本田 育美
    名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻
  • 細田 公則
    京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
  • 稲垣 暢也
    京都大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌・栄養内科学

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Characteristics of Insulin-Treated Type 2 Diabetes Patients' Improvement in Glycemic Control by Color Display Method in SMBG: Post Hoc Comparison from the Color IMPACT Study

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抄録

インスリン治療中の2型糖尿病患者を対象にカラーコードを用いた血糖自己測定(SMBG)の効果を検証したColor IMPACT studyにおいて,測定器画面にカラーコードを用いて測定結果の高低を示した52名のHbA1c変化量をもとに改善群と非改善群の二群に分け,血糖改善に及ぼす効果に関して事後解析を行った.二群間で,年齢,性別,糖尿病罹病期間,SMBG頻度,開始時のHbA1cに差を認めなかった.改善群では,非改善群に比べ運動療法スコアとサポート活用力スコアが有意に改善していた.多重ロジスティック回帰分析では,運動療法スコア変化量とサポート活用力スコア変化量の2項目がHbA1c改善と有意な関連を認めた.SMBG画面にカラーコードで測定結果を表示した場合,測定回数を増やすことなく,患者は運動の機会を増やすが,さらに周囲からのサポートを活用することでHbA1cが改善しやすいことが示された.

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 58 (8), 549-557, 2015

    一般社団法人 日本糖尿病学会

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