胃酸逆流による下気道の組織学的変化の検討

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タイトル別名
  • Histological Changes of the Lower Respiratory Tract in Experimental Rats with Chronic Acid Reflux Esophagitis
  • イサン ギャクリュウ ニ ヨル シタ キドウ ノ ソシキガクテキ ヘンカ ノ ケントウ

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抄録

われわれはこれまで逆流性食道炎 (gastroesophageal reflux disease : GERD) モデルラットを作製し,上・下気道の組織学的変化を観察および報告してきた。今回,そのモデルラットを術後50週以上にわたり長期間観察して得られた下気道における病的変化について報告する。術後10週では変化を認めなかったが,術後20週で膠原線維の増生を伴った基底膜の肥厚を認めた。術後50週ではその病態がさらに進行し,肺胞および細気管支内腔が膠原線維によって充満してヒト肺線維症に類似した病理組織像を呈した。この結果から,胃酸逆流は,肺線維症の発症または増悪因子の一つである可能性が示された。

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