書誌事項
- タイトル別名
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- Applications of Input-Output Approach in Environmental Analysis (6)
- ―故紙リサイクルの実証分析―
- ―A Simulation of Waste Paper Recycling
抄録
天然資源の枯渇性をめぐる問題はグローバル化しつつあるが,なかでも森林資源の消耗一一とくにその再生力を超えた伐採問題は深刻である。以下,紙の消費効率上昇のためのリサイクル,すなわち「故紙」の問題を取り上げ,森林伐採への節約効果をまず考える。しかし故紙の回収には輸送費がかかり,このためのCO2の発生も無視できない。さらにまた,故紙の回収率の向上はパルプの生産の節約となるが,燃料源となるパルプ黒液が減少するため,これを補うためには新たに化石燃料の消費が発生する。このように紙のリサイクル化の効果はかなり複雑で,I-O分析を通じてのみ,CO2の排出を含めた社会費用の計測が可能となる。以下,このメカニズムに光をあててみよう。
収録刊行物
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- Input-Output Analysis
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Input-Output Analysis 6 (1), 35-45, 1995
環太平洋産業連関分析学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680209614592
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- NII論文ID
- 130005095537
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- ISSN
- 21873208
- 13419803
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可