スルピリドおよびオメプラゾール投与中に心室頻拍および心室細動を認めた1症例

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タイトル別名
  • A case of ventricular tachycardia/fibrillation developed during Sulpiride and Omeprazole medication
  • 症例報告 スルピリドおよびオメプラゾール投与中に心室頻拍および心室細動を認めた1症例
  • ショウレイ ホウコク スルピリド オヨビ オメプラゾール トウヨ チュウ ニ シンシツ ヒンパク オヨビ シンシツサイドウ オ ミトメタ 1 ショウレイ

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抄録

スルピリドおよびオメプラゾール投与中に心室頻拍および心室細動を認めた80代女性の症例を経験した。第1病日昼頃,顔面蒼白,呼吸停止状態で発見された。意識消失を繰り返すため,救急搬送となった。血液検査,心エコー,心臓カテーテル検査を施行したが原因不明であった。心電図分析と持参薬鑑別の結果,スルピリドおよびオメプラゾールによるQT延長症候群が疑われ中止とした。中止後,第2病日にはQTc時間が短縮し,それに伴い心室頻拍がコントロール可能となった。他の要因は認められなかったことも併せ考え,スルピリドまたはオメプラゾール関与の心室頻拍および心室細動であったと考えられた。

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