移植適応未治療多発性骨髄腫に対するCyBorD療法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Induction treatment with bortezomib-cyclophosphamide-dexamethasone (CyBorD) for newly diagnosed transplant-eligible patients with multiple myeloma
  • 臨床研究 移植適応未治療多発性骨髄腫に対するCyBorD療法の検討
  • リンショウ ケンキュウ イショク テキオウ ミチリョウ タハツセイ コツズイシュ ニ タイスル CyBorD リョウホウ ノ ケントウ

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抄録

当センターにおいて29例の移植適応未治療多発性骨髄腫に対しCyBorD療法(Cyclophosphamide 300 mg/m2内服,Bortezomib 1.3 mg/m2静注または皮下注,Dexamethasone 40 mg内服,1, 8, 15, 22日目)を行った。1サイクル目に進行した1例を除き,中央値4(2~6)サイクルが行われた。グレード4の好中球減少を2例に認めたが,グレード2以上の血小板減少は認めなかった。グレード3以上の非血液毒性は帯状疱疹(2例)のみであった。CyBorD療法後の奏効は,≥PR 72%, ≥VGPR 52%, ≥CR 21%, sCR 21%であった。27例で幹細胞採取が行われ,17例が治療開始から12ヶ月以内に自家末梢血幹細胞移植を受けた。自家移植後は≥CRの奏効が59%まで改善した。CyBorD療法は安全かつ有効な寛解導入療法と考えられた。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 56 (8), 1069-1075, 2015

    一般社団法人 日本血液学会

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