オホーツク海における流氷と波浪・風速の関係について

書誌事項

タイトル別名
  • ABOUT THE RELATIONSHIP OF THE DRIFT ICE AND WAVES, WIND VELOCITY IN THE SEA OF OKHOTSK

抄録

本研究は, オホーツク海南域における流氷量と波浪発生の要因である風に着目し,オホーツク海沿岸の波浪と流氷との関係を明らかにするため,氷量と有義波高及び風速に関し観測データの解析を行った.解析対象波浪は,オホーツク海沿岸に影響を及ぼす波向を北~東と考え,波向に対応する風が6時間以上連続して発生した際の有義波高とし,風速と有義波高の比率とその時の流氷量の関係から,流氷が有義波高に及ぼす影響を解析した.その結果,風速と有義波高の比率は流氷量が多いほど小さくなっており,特にオホーツク沿岸域に近い領域における流氷体積の増大が,有義波高の減少に最も寄与していることが分かった.これにより,今後の波浪と流氷の検討には, 可能であれば流氷体積を利用すべきであることが示された.

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参考文献 (10)*注記

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