MRI-AGCM3.2Sに基づく将来の台風来襲特性に関する検討

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY ON THE CHARACTERISTICS OF FUTURE TYPHOONS BASED ON THE CLIMATE PROJECTION DATA MRI-AGCM3.2S

抄録

本研究では確率台風モデルの入力条件に資することを目的とし,MRI-AGCM3.2Sの気候予測値(海面更正気圧,6時間毎)から抽出した台風を現在と将来で比較することで台風の強度や経路について平均的な出現特性の変化を検討した.緯度毎に通過する台風を整理し,通過経度の平均値および,台風の中心深度を考慮した加重平均経度を求めたところ,北緯29~31度の範囲のみ最大2度程度の東への移動傾向がみられるものの,その他の緯度では大きな差が発生せず,台風経路を単純に東へ平行移動させるような将来変化を仮定するのは難しいことが示唆される結果であった.将来予測の条件として海域毎の平均中心気圧の変化および台風の年平均発生数の減少を考慮すれば良い可能性がある.

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