マリーナ浮桟橋の静穏度向上対策と動揺量に着目した利用限界の検討

書誌事項

タイトル別名
  • WAVE REDUCING COUNTERMEASURE IN THE MARINA, AND RESEARCH ON SERVICE LIMIT BY THE ROLLING AND PITCHING OF FLOATING PIER

抄録

マリーナに求められる要求性能は,提供するサービスの質により異なる.既設のマリーナでは利用限界波高を0.3mとして計画した事例が多い.一方で,波浪と浮桟橋の同調により,波高0.3m以下でも浮桟橋の動揺量が大きくなり,利用者が不安を感じることがある.<br> 本研究では,マリーナの静穏度向上対策を実施するにあたり,浮桟橋の動揺量に着目して利用限界を検討した.まず,波浪による浮桟橋の動揺の数値解析を行い,浮遊式海洋建築物の既存の研究成果を参考に,波高が0.3m以下でも利用者が浮桟橋上での昇降作業に不安を感じる可能性がある事を示唆した.次に,マリーナの現地観測を行い,浮桟橋の動揺および港内外の波浪の特性を把握し,浮桟橋の利用限界を確認した.得られた特性を基に静穏度向上対策を実施し,その効果を確認した.

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