光触媒とCathilonによるA5052の研磨現象に対する一考察

書誌事項

タイトル別名
  • Polishing aspect of A5052 using photocatalyst and cathilon
  • ヒカリ ショクバイ ト Cathilon ニ ヨル A5052 ノ ケンマ ゲンショウ ニ タイスル イチ コウサツ

この論文をさがす

抄録

紫外線励起加工の基礎研究の一環として,アルミニウム合金の研磨現象を取り上げた.Alを数種の水溶液に浸漬し,XPS (X-ray Photoelectron Spectroscopy: X線光電子分光法) により表面の定性分析を行い,Al表面で起こる化学反応を推定した.また,Al,Mg,Feなどの酸化・溶解量を,ICPS (Inductively Coupled Plasma Spectrometry: 誘導結合プラズマ発光分光分析法) により定量的に分析した.A5052の研磨過程に結びつけて論じた結果,次のような結言を得ることができる.AlはTiO2水溶液には溶けず,TiO2-H2OスラリーによるA5052の研磨では,研磨面の変化は小さい.AlはCathilon水溶液には少量溶けるが,Cathilon-H2OスラリーによるA5052の研磨では,研磨面の変化は小さい.AlはTiO2-Cathilon水溶液に対して,紫外線照射下でもAlの溶解量はそれほど増えない.Alの酸化物,窒素酸化物,窒化物が生成し,塩化物が少量溶解する.TiO2-Cathilon-H2Oスラリーに紫外線照射したとき,A5052の研磨面は平滑化されやすい.

収録刊行物

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ