受傷後22日目で鏡視下に制動が可能であった肩関節前方脱臼の1例

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抄録

79歳女性の右肩関節前方脱臼症例を経験した.受傷後22日経過していたため,徒手整復は不能であった.関節鏡視下に脱臼を整復し,断裂した腱板断端を骨頭陥凹部に縫合した.最終経過観察時,脱臼の再発や日常生活に支障をきたすような機能障害は認めなかった.JOA scoreは術前9点から術後94点に改善した.関節鏡視下の整復と腱板のHill-Sachs損傷部への縫着は低侵襲で有効な治療法であると考えられた.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 39 (2), 573-576, 2015

    日本肩関節学会

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