帝王切開における意識下挿管の適応と限界

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  • Awake Intubation for Cesarean Section

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抄録

意識下挿管は,気道開存・自発呼吸・循環動態・防御反射を維持しやすいため,気道確保困難が予測される,またはその既往がある症例,循環動態変動が危惧される症例,誤嚥の危険がある症例には良い適応である.全身麻酔が必要になる帝王切開,特に緊急症例ではしばしばそれらを満たすため,母体適応に限れば意識下挿管の良い適応となることもある.ただし,麻薬使用や娩出遅延による胎児への悪影響の可能性も否定できない.したがって,帝王切開の全身麻酔にどのような麻酔導入方法・気道管理方法を選択すべきかは,その状況に応じて判断する必要がある.

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