体表心電図波形の統一理論

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  • A Unification Theory to Depict ECG Wave Forms

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抄録

アイントーベンの時代以来,心室筋の興奮ベクトルが心電計の陽極端子の方向に向くと心電計は+に振れるとの理論が長らく継承されてきた.この理論はR波および平均電気軸の説明に通用しても,STセグメント,T波形成の理論づけには役立たない.本稿で提唱する心電図の統一理論は心内膜側心室筋活動電位より心外膜側心室筋活動電位を引き算することにより体表心電図が発生するというもので,心電計の差動増幅回路の機能を素直に文章に表現しただけのものである.この考え方で活動電位の変化をシミュレートすると,病的心電図の再現はもとより,致死的状況で心外膜側心筋にまで興奮が及ばない墓石様心電図波形まで説明することができる.

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