家庭医療後期研修施設 (透析非専門医) において行われる透析医療の質の現状

  • 吉澤 瑛子
    医療法人 鉄蕉会亀田ファミリークリニック館山 家庭医診療科
  • 岡田 唯男
    医療法人 鉄蕉会亀田ファミリークリニック館山 家庭医診療科
  • 小原 まみ子
    医療法人 鉄蕉会亀田総合病院 腎臓高血圧内科

書誌事項

タイトル別名
  • Quality audit of maintenance dialysis at a family medicine residency program facility
  • カテイ イリョウ コウキ ケンシュウ シセツ(トウセキ ヒセンモンイ)ニ オイテ オコナワレル トウセキ イリョウ ノ シツ ノ ゲンジョウ

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抄録

目的 : 日本の透析患者は増加傾向だが, CKD診療からみた必要専門医は概算1万2千人にも関わらず実際は4~7千人しかいない. 透析の質の維持向上に工夫をしながら, 透析非専門医が行う当施設の透析医療の現状と, 透析の質について検証した.<br>方法 : 当施設で2011年に血液透析を行った全患者を対象とし, 後方視的診療録レビューを行い, カルテ上の記載から情報収集. 日本透析医学会ガイドラインの管理目標の達成率を算出した<br>結果 : 目標達成率は, Kt/Vdpは80.0%, ヘモグロビン69.9%, 血清アルブミン63.6%, 血清補正カルシウム85.4%, 血清リン78.3%, インタクトPTH 56.8%だった.<br>結論 : 今回の検証において, 当施設が行う透析でも質は確保されていた. 他の分野同様, 安定した患者を家庭医などジェネラリストが受け入れることで, 専門医は, より専門性の高い患者の治療に専念できる可能性がある.

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参考文献 (6)*注記

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