Plummer病を合併した2型糖尿病ケトアシドーシスの1例

DOI
  • 村尾 愛
    社会医療法人財団白十字会白十字病院糖尿病センター
  • 岩瀬 正典
    社会医療法人財団白十字会白十字病院糖尿病センター 九州大学大学院病態機能内科学
  • 富永 丹
    社会医療法人財団白十字会白十字病院内分泌内科
  • 大谷 博
    社会医療法人財団白十字会白十字病院臨床検査科
  • 泊 秀史
    社会医療法人財団白十字会白十字病院糖尿病センター
  • 井手脇 康裕
    社会医療法人財団白十字会白十字病院糖尿病センター
  • 中野 昌弘
    社会医療法人財団白十字会白十字病院糖尿病センター
  • 城崎 洋
    社会医療法人財団白十字会白十字病院外科
  • 中村 宇大
    九州大学大学院病態機能内科学
  • 北園 孝成
    九州大学大学院病態機能内科学

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Diabetic Ketoacidosis in a Type 2 Diabetic Patient Accompanied by Plummer's Disease

この論文をさがす

抄録

症例は51歳女性．嘔吐と上腹部痛のため救急搬送された．JCSI-2，脈拍133/分，随時血糖694 mg/dl，血中総ケトン体15.4 mmol/l，動脈血ガスpH 7.344, HCO3 10.9 mmol/l，血中Cペプチド3.0 ng/ml，抗GAD抗体陰性であり2型糖尿病ケトアシドーシスと診断した．また甲状腺左葉に結節性病変とTSH感度以下，FT3 3.04 pg/ml, FT4 1.69 ng/dlの甲状腺機能亢進症を認めた．甲状腺の自己抗体陰性，123I甲状腺シンチグラフィーでhot noduleを認めPlummer病と診断し，甲状腺左葉切除術を施行した．術後血糖コントロールは改善しインスリン療法より離脱できた．甲状腺機能亢進症が糖尿病患者のケトアシドーシスの誘因になることは知られており，その原因としてPlummer病も鑑別診断に入れる必要がある．

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 58 (9), 681-687, 2015

    一般社団法人 日本糖尿病学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ