『蘇生不要指示のゆくえ』-医療者のためのDNARの倫理-
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- 箕岡 真子
- 東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野 客員研究員 箕岡医院 院長
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抄録
現在,相当数の病院で日常的にDNAR指示が出されているが,DNAR指示のとらえ方が,医療者個人個人で異なっており,DNAR指示によってCPR以外の生命維持治療も制限されてしまい,実質的な延命治療の差し控え・中止となってしまっている可能性がある。そろそろ,DNAR指示に関する倫理的論点を明確にし,日本の医療現場におけるDNAR指示の実践についてのコンセンサスを得る時期がきている。アメリカと異なり,法的根拠となるDNAR法がない日本におけるDNAR指示を,倫理的に,より適切に実践するためには,医療の実践に従事する一人一人が,適切なプロセスで終末期の意思決定をするよう考えていかなければならない。
収録刊行物
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- 蘇生
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蘇生 34 (2), 82-86, 2015
日本蘇生学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206460285568
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- NII論文ID
- 130005102730
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- ISSN
- 1884748X
- 02884348
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可