神奈川県における浸水発生に適応した住宅の再配置による被害額の軽減効果

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タイトル別名
  • Reducing flood damage in Kanagawa prefecture: housing relocation effects
  • カナガワケン ニ オケル シンスイ ハッセイ ニ テキオウ シタ ジュウタク ノ サイハイチ ニ ヨル ヒガイガク ノ ケイゲン コウカ

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抄録

 近年,大雨による住宅の浸水が多く発生しており,被害を最小限に抑えるための対策が急務となっている.洪水対策の一つとして,浸水が想定される地域から人々を撤退させる方法が挙げられる.この対策のためには,現在,浸水想定区域に存在する住宅を安全な地域へ移動させること,かつ,今後浸水想定区域では住宅を建てないことが重要である.そこで本論文では,神奈川県の町丁・字等を対象に,2050年までの人口や世帯数,また住宅のライフサイクルと空間配置の推計をすることによって,浸水が予想される地域の人々や住宅を安全な地域へ移動させたとき,どの程度浸水被害額が軽減されるのかを推計した.推計の結果,2050年に浸水が発生した場合の神奈川県全体の被害額は,住宅の配置が変わらないシナリオによる同年の被害額と比較して,最大で約6兆8,323億円軽減できることがわかった.

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