• 河本 聡志
    藤田保健衛生大学医学部ウイルス・寄生虫学講座
  • 谷口 孝喜
    藤田保健衛生大学医学部ウイルス・寄生虫学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Rotaviruses

この論文をさがす

抄録

ロタウイルスは,冬季乳幼児嘔吐下痢症の病因ウイルスである.ロタウイルス胃腸炎により,開発途上国を中心に毎年約45万人の乳幼児が死亡している.感染性はきわめて高く,先進国においても,ほぼすべての乳幼児が5歳までに感染し,発症する.1973年にヒトロタウイルスが発見されて以来,ウイルスの粒子構造,遺伝子構造,抗原構造,各ウイルス蛋白質の構造と機能,複製,病態,疫学,進化などが明らかになってきた.また,近年のリバースジェネティクス系の開発,応用により,ロタウイルス研究は新たな展開をみせている.本稿では,ロタウイルス研究に関して最新の知見を交えて紹介したい.

収録刊行物

  • ウイルス

    ウイルス 64 (2), 179-190, 2014

    日本ウイルス学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (91)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ