大腸CTの読影法「大腸展開像」vs.「仮想内視鏡像」:Pilot study

  • 馬嶋 健一郎
    亀田メディカルセンター 健康管理科
  • 永田 浩一
    自治医科大学 放射線科 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 検診研究部
  • 松本 啓志
    川崎医科大学 食道・胃腸内科

書誌事項

タイトル別名
  • Dissection versus fly-through views in the interpretation of computed tomographic colonography: a pilot study
  • ダイチョウ CT ノ ドクエイホウ 「 ダイチョウ テンカイゾウ 」 vs.「 カソウ ナイシキョウゾウ 」 : Pilot study

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抄録

大腸CTの読影で使用する三次元画像は精度検証済みの仮想内視鏡像が世界標準だが, 本邦では大腸展開像も使用される機会が多い。今回, 両読影法の精度を比較した。内視鏡にて病変が診断されている大腸CT症例100例を, 初級者1名が, 大腸展開像+MPR像による読影と, 仮想内視鏡像+MPR像による読影を行った。100例は1-50症例を第1セット, 51-100症例を第2セットとした。6mm以上の大腸ポリープ・癌の病変別感度は, 展開群, 仮想内視鏡群の順に第1セット67.9%(19/28), 89.3%(25/28), 第2セット86.1%(31/36), 91.7%(33/36)であった。展開群よりも仮想内視鏡群で感度が高く, 大腸CTの標準化では, 精度検証が済んでいる仮想内視鏡像による読影方法を優先すべきと考えられた。

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