慢性閉塞性肺疾患急性増悪後の呼吸リハビリテーションにおけるプロカテロールの効果

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タイトル別名
  • Effects of inhaled procaterol on pulmonary rehabilitation after acute exacerbations of chronic obstructive pulmonary disease
  • マンセイ ヘイソクセイ ハイ シッカン キュウセイ ゾウアク ゴ ノ コキュウ リハビリテーション ニ オケル プロカテロール ノ コウカ

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抄録

慢性閉塞性肺疾患(COPD)急性増悪後の呼吸リハビリテーションにおける短時間作用性β2 刺激薬の動作前吸入(アシストユース)の効果について検討を行った.対象症例は10例,急性増悪に対する標準治療終了後,呼吸リハビリテーション時にアシストユース(プロカテロール吸入)を隔日で行い,各評価項目についてアシストユースの有無で比較した.歩行練習時の同一距離歩行における「Borg Scale」「経皮的酸素飽和度(SpO2)低下値」「SpO2 低下からの回復時間」,および中止基準に至るまでの「連続歩行可能距離」において,アシストユースにより有意な改善を認めた.過呼吸法による動的肺過膨張の評価においても,アシストユースにより有意な改善を認めた.以上のことからCOPD急性増悪後の呼吸リハビリテーションにおけるアシストユースの有効性が示唆され,その機序として動的肺過膨張の改善効果が考えられた.

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