P7-024 抗MDA-5抗体陽性皮膚筋炎における特徴的胸部CT所見の検討

  • 安部 武生
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 東 直人
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 西岡 亜紀
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 東 幸太
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 壺井 和幸
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 荻田 千愛
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 横山 雄一
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 丸岡 桃
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 古川 哲也
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 田村 誠朗
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 吉川 卓宏
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 斎藤 篤史
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 関口 昌弘
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 北野 将康
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 角田 慎一郎
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 松井 聖
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科
  • 佐野 統
    兵庫医科大学内科学講座 リウマチ・膠原病科

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抄録

【背景】抗MDA-5抗体陽性の無筋症候性皮膚筋炎(CADM)は,急速進行性間質性肺炎を合併することがある.しかし,早期には肺野陰影が軽度の症例もあり,積極的な治療が遅れることがある.【目的】抗MDA-5抗体陽性のCADMで特徴的で,特に早期に出現する画像所見を検討する.【対象および方法】対象は当科で診療したCADM 17例.抗MDA-5抗体陽性9例と陰性8例の2群に分類した.初診時(または入院時),肺炎増悪時,治療後の胸部CT画像から肺野病変を継時的に評価した.主要な肺野陰影をCT所見として,更にその所見と病変分布によりHRCTパターンに分類し,抗MDA-5抗体陽性群と陰性群で比較した.経過中に一度でも出現したCT所見とHRCTパターンは全経過画像所見として集計した.【結果】入院時のCT所見は,両群間で違いは認めなかったが,全経過では抗MDA-5抗体陽性群でスリガラス影(GGO)と縦隔気腫が多く見られた.HRCTパターンは,入院時および全経過で共に抗MDA-5抗体陽性群でrandom GGOパターンが多く見られた.また,random GGOパターンを認めた症例で,入院時に肺野陰影が乏しくても経過中に出現する症例も存在した.【結論】今回の検討ではrandom GGOパターンが抗MDA-5抗体陽性CADMの特徴的な胸部CT画像所見のひとつであると考えられ,早期治療介入の判断に有用と考えられる.

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