麻酔導入時に痙攣と心電図異常をきたしたSotos症候群疑いの1症例

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タイトル別名
  • A Case of Seizure-Like Movements and Atypical Electrocardiographic Changes during the Induction of Anesthesia in a Child with Suspected Sotos Syndrome

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抄録

Sotos症候群は,特徴的な顔貌,過成長,学習障害などを特徴とする遺伝性疾患である.Sotos症候群が疑われる患児の全身麻酔導入にセボフルランを使用したところ,四肢の痙攣様運動および心電図上ST低下が生じた.手術は中止とし,精査より冠攣縮性狭心症が疑われた.後日予定された手術の麻酔では,導入時からニコランジルの持続静注を行い,チオペンタールにより急速導入し,セボフルランで麻酔維持した.周術期に心電図異常,神経学的異常などは発症せず,術後経過は良好であった.高濃度セボフルラン吸入を避けたことで問題なく麻酔導入を行うことができた.Sotos症候群疑いの患児への麻酔を経験したので,麻酔管理上の問題を文献的考察を加えて報告する.

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