ラット脳梗塞モデルにおける梗塞巣および梗塞周辺脱分極の近赤外拡散反射光イメージング

  • 川内 聡子
    防衛医科大学校防衛医学研究センター情報システム研究部門
  • 西舘 泉
    東京農工大学大学院工学研究院生物システム応用科学府
  • 苗代 弘
    所沢中央病院脳神経外科
  • 佐藤 俊一
    防衛医科大学校防衛医学研究センター情報システム研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Near-infrared Diffuse Reflectance Imaging of Infarct Region and Peri-infarct Depolarization in a Rat Stroke Model

抄録

虚血性脳梗塞の病態解明と新しい診断・治療法開発のため,ラット脳梗塞モデルを対象に近赤外拡散反射光イメージングを行い,光散乱信号を指標に梗塞巣と梗塞周辺脱分極(periinfarct depolarization: PID)を可視化できないか検討を行った.その結果,中大脳動脈閉塞後,虚血中心部では散乱が増加し,その周りをPID の発生を示す散乱変化の波が繰り返し発生,伝搬する様子が観測された.虚血中心部の散乱増加領域は,TTC 染色で評価した梗塞領域と概ね一致し,梗塞による細胞の形態変化を捉えたものと推察された.

収録刊行物

参考文献 (22)*注記

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