5p 欠損症候群の喉頭軟化症に舌根部甲状舌管囊胞を合併した1 例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Lingual Thyroglossal Duct Cyst With Laryngomalacia in an Infant With 5p Monosomy and Presenting With Inspiratory Stridor
  • 症例報告 5p欠損症候群の喉頭軟化症に舌根部甲状舌管囊胞を合併した1例
  • ショウレイ ホウコク 5p ケッソン ショウコウグン ノ コウトウ ナンカショウ ニ ゼッコンブ コウジョウ ゼツカンノウホウ オ ガッペイ シタ 1レイ

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抄録

5p 欠損症候群の喉頭軟化症に舌根部甲状舌管囊胞を合併した1 例を経験した.症例は2 か月の男児.出生直後から吸気障害著明で,直ちに挿管され前医に搬送となった.抜管するも吸気性喘鳴のため,再挿管となった.喉頭内視鏡検査上,喉頭軟化症と診断され,気管切開術を勧められたが,両親が当院を希望され転院となった.喉頭内視鏡検査再検にて舌根部に隆起性病変を認めた.CT およびMRI 上,舌根部正中に囊胞性病変が存在したため舌根部甲状舌管囊胞と診断した.囊胞壁切除による開窓術を施行したが,上気道狭窄症状に軽快なく,喉頭軟化症のため気管切開術を施行した.現在外来通院中である.たとえ,吸気性喘鳴について喉頭軟化症が予測され,喉頭内視鏡検査で本症が確認された場合でも,舌根部甲状舌管囊胞といった他の上気道狭窄病変を念頭に置いた上で検査をしなければ見落とす可能性があり注意を要する.

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