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- 徳永 行彦
- 京都逓信病院外科
書誌事項
- タイトル別名
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- Inguinal Hernia Repair with TiLENE<sup>®</sup> Mesh in Elderly and/or Thin Patients
- Inguinal Hernia Repair with TiLENE<sup>®</sup> Mesh in Elderly and/or Thin Patients
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抄録
鼠径ヘルニア手術の焦点は,術後の不快感や異物反応を軽減するために素材を改良する視点が加わった.軽量メッシュにチタンコーティングを施したタイレーンメッシュ(TiLENE® mesh)もその一つである.高齢者や痩せた患者(男性,50~87歳,BMI19.4~20.6)の鼠径ヘルニア5例に対して手術を施行した.日本ヘルニア学会の分類でI-2,外鼠径ヘルニア(中等度)であった.TiLENE® plugを挿入固定した後,TiLENE® flat meshを縫合・固定した.TiLENE® meshは滑らかで軽く,柔軟で取り扱いが容易であった.術直後から異物感やつっぱり感はなく,18~21カ月経過した現在,再発はない.TiLENE® meshは,従来のpolypropylane meshに比べて,炎症反応や収縮率は少ないとされる.また無作為臨床試験において,職場復帰や日常生活に戻るまでの期間を短縮したと報告されている.TiLENE® meshは柔軟で異物感などがなく,高齢者や痩せた患者の鼠径ヘルニア手術においても有用であると考えられた.
収録刊行物
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- 日本外科系連合学会誌
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日本外科系連合学会誌 39 (5), 861-864, 2014
日本外科系連合学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204345291136
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- NII論文ID
- 130005106009
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- ISSN
- 18829112
- 03857883
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可