3回の反復スキューバダイビング後に発症した納豆による遅発性アナフィラキシーの成人男性例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF NATTOU (FERMENTED-SOYBEAN)-INDUCED LATE-ONSET ANAPHYLAXIS FOLLOWING SCUBA DIVING
  • 症例報告 3回の反復スキューバダイビング後に発症した納豆による遅発性アナフィラキシーの成人男性例
  • ショウレイ ホウコク 3カイ ノ ハンプク スキューバダイビング ゴ ニ ハッショウ シタ ナットウ ニ ヨル チハツセイ アナフィラキシー ノ セイジン ダンセイレイ

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抄録

症例は34歳,男性のベテランダイバーで,沖縄県石垣島の離島である黒島で反復潜水(3回目)中に腰背部に蕁麻疹が発症した.その後,水面浮上し,ダイビングボートで黒島に到着し,機材洗浄中に失神,失禁した.近くの竹富町立黒島診療所の医師が到着し救急処置を行った.その後,海上保安庁のヘリコプターで沖縄県立八重山病院へ搬送され,救命された.当日の朝食は7時30分,昼食は12時30分,アナフィラキシー発症は15時30分であった.Prickto prick testの結果及び既往歴から納豆の関与が強く示唆された.当日,朝7時半に摂取した納豆による8時間後の遅発型アナフィラキシーであり,3回にわたる反復スキューバダイビングが増悪因子(誘因)と考えられる.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 64 (6), 816-821, 2015

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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